タクシー会社にドライバーとして就職するメリットとデメリット!
現役ドライバーが語るタクシー・ドライバーとして働くメリット・デメリット!
今回は、タクシー会社にドライバーとして就職する
メリットとデメリットを紹介しておきます。
1・メリットについて
まず、メリットですが、法律による厳しい制約があるため、ほぼ残業もなく、
健康管理もしっかりとされるので、自分の時間を持ちながら、
定年後も働くことができるということです。
こちらについては、他の記事で詳しく述べていますので、
こちらを参照にしてみて下さい。
⇒ 収入面のメリットについて!
⇒ 収入面以外のメリットについて!
2・デメリットについて
次に、タクシードライバーとして働くデメリットについて説明していきます。
●1回の勤務時間が長いこと
これはかなり知られていることですが、
一回の勤務時間が最大で21時間という長時間に及ぶことです。
それでも、実際に働き始めると、
忙しいときには驚くほど速く時間は過ぎていきます。
しかし、これまでの生活サイクルで、
夜遅くまで働くのが困難という人は難しいところも事実です。
そんな人は昼間だけ働く勤務形態も採用している会社も珍しくないですから、
採用担当者の方に昼間だけの勤務(単に日勤とか昼日勤とか言います。)を
希望する旨を伝えてみるとよいと思います。
●給料が安定しないこと
これも大きなデメリットと語られることの一つです。
確かに、住宅ローンとか抱えていて、
毎月確実に一定額を稼がなければならないという場合には、
デメリットと言えるかもしれませんね!
しかし、しばらくすると自分の働き方が決まってきますので、
おおむね金額は安定してきます。
私は、中堅規模の会社で昼間だけ働く勤務形態で約2年働いており、
名刺営業などを一切行っておりませんが、
過去6か月の平均で税抜収益(営収)で
1勤務あたり25000円を割ったことはありません。
詳しくは知りませんが、
名刺などを持って積極的に営業活動をしている人は、
中堅の会社でも平均30000円を超えているとのことです。
ですので、経験的には、自分で目標額を設定し、
達成できるよう努力ができる人なら、
この点はそれほど気にする必要はないかと思います。
むしろ、なかなか給料が上がらない昨今、
頑張れば2~3万円くらい普通にUPする給料制度にこそ、
大きな魅力があるといえませんか!?
●腰痛や痔になりやすいこと
タクシードライバーをしていると、
体力的にはかなり楽をしていることがわかります。
だって、暑い日も寒い日も車の中ですから外で働く人たちの数倍楽ですし、
雨が降ろうと風が吹こうと車内にいますから、苦痛は少ないわけです。
しかし、長時間座ったままですので腰痛になりやすいのは確かです。
車種など、車との相性があることは否めませんが、
腰を痛めている人はそれなりに対策を考えないと
悪化する可能性はあり得ます。
また、痔になりやすい人も
それ用のクッションを準備するなどの工夫が必要になります。
●自腹出費のリスクがあること
これは本人が注意すれば足りるという点は否めませんが、
いろいろな原因から、ほぼすべてのドライバーが経験している
デメリットの一つです。
ドライバーをしていると、
以下の原因からお客様から正規の代金をいただけない場合があります。
・道を間違えた
・メーター操作を間違えた
・事故・違反でお客様が途中で降りられた
・乗り逃げにあった
もらい事故や乗り逃げの場合には、
納金の際に会社が控除を許してくれる会社もありますが、
基本的には会社は納金時の減額を認めません。
なので、この場合にはドライバーが自腹で払うことになります。
特に、新人ドライバーは道の間違いなどで
自腹を切る頻度が多いことは覚悟しておく必要があります。
ただ、経験を積んで地理に詳しくなると、
自腹の頻度や額はどんどん少なくなっていきますので、
これらは本人の努力で改善できるデメリットといえます。
●飲酒に関して注意を払う必要があること
これは職業ドライバー全般にいえることですが、
業務当日はもちろん、前日の飲酒にも注意する必要があります。
現在は、飲酒に関してはかなり厳しい取り締まりがされますので、
二日酔いでの乗務は許されません。
ですので、晩酌好きという人は深酒をしない工夫ができないと、
出勤しても飲酒検査で引っかかって乗務を拒否されるという
経験をするかもしれません。
●交通違反のリスクが高いこと
これは職業ドライバーの中でもタクシーは特にリスクが高いです。
なぜなら、タクシーの場合、ほとんどが一見のお客様であり、
目的地はお客様をお乗せして初めて判明するものだからです。
また、酔客もいるので、強引に定員以上の人数が乗ってくる場合や
車線変更禁止の場所で車線の変更を強要される場合もあります。
特に都内の場合には、黄色い実線で車線変更ができない交差点も多く、
いったん道を間違えるとこれを修正するには違反を覚悟しなければならない
ことも多々あります。
このような状況の中で、お客様への対応と交通ルールの順守をするのは
なかなか難しいことも確かなのです。
ただ、これも慣れてくると少しずつ対応がうまくなります。
たとえば車線変更禁止の交差点に入る直前で再度コースを確認するなどです。
このように、タクシードライバーには特有のデメリットもありますが、
どんな職業にもメリット・デメリットがありますので、
しっかりと両者を比較したうえで選択することが大切ですね!
人間関係などのしがらみに縛られるくらいなら、
これくらいのデメリットは努力で克服してみせるという気概のある人は、
タクシーという職業には大きな魅力が感じられるかもしれませんよ!