45歳で転職に成功した現役ドライバーが語る後悔しないタクシードライバー転職術!

 こんにちは、現在、タクシードライバー3年目です。初めてタクシードライバーに転職する人の中には業界の事情が分からずに転職に失敗し、すぐに会社を辞める人が少なくないんです。そんな人のために業界事情やタクシードライバーの仕事内容、おススメ転職サイトなどタクシードライバーへの転職を考えているあなたに有益な情報を提供していきます。

なぜ、タクシー会社は転職するタクシー・ドライバーをいつも募集しているのか?

なぜ、タクシー会社って、いつも運転手を募集しているのだろう?

 

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あなたはこんな疑問を持ったことはありませんか!?


タクシー会社のウェブサイト(ホーム・ページ)を見ると

いつも運転手募集の文字を見かけますよね!

 

通常の会社のように、募集・採用時期が決まっているわけでなく、

年がら年中、乗務員(運転手)を募集している。

 

こんな状況から、
「タクシー・ドライバーの仕事ってすごくキツイ!」
「運転手が次々に辞めている会社が多いんだ!」
「ブラック企業が多い業界なんだ!」

という噂が誠しとやかにささやかれるんですよね!(汗)

 

しかし、一見、いつもドライバーを募集しているタクシー会社ですが、

会社の本音としては、いつもドライバーを募集しているわけではなく

"募集はしているけど、条件の良い人でなければいらない"と考えていることも、

かなりあるんです。

 

そこで、ここでは実際に働いている現場にいる者から見て、

なぜ、タクシー会社がいつもドライバーを募集しているのかについて、

説明をしたいと思います。

 

 

  

まず、当然ですが、タクシー会社には

タクシーとして営業する車両(営業車)があります。

 

 

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この営業車は、タクシー会社の大切な財産ですが、
タクシー会社に置いてあるだけでは利益を生みません。

 

ドライバーが営業車を走らせてお客様を乗せ、

運賃を稼いできて初めて利益が生まれるんですね!

 

 

 

これに対し、

営業車についてもランニングコストがかかるのですが、
皆さんが持っている自家用車同様、このコストの中には、

固定費というものがかなりの割合を占めるんです。

 

たとえば、駐車スペースや車検・保険(タクシー会社も、

少なくとも人身保険は入っています。)の他にも、

定期的なメイテナンス費用や税金など

自動車を所有することでさまざまな費用が発生します。


一方、これらの費用の中には、走行距離によって増減するものではなく、

車両を保有するだけで生じる費用が多いのも事実です。

 

たとえば、税金や駐車料車検などは走行距離によって大きな変動は生じませんね!

(個人対象の保険は走行距離を考慮した費用設定ができるようになりましたが…。)

 

なので、タクシー会社では、どれだけ遊んでいる車両を減らすかということが

会社の利益を上げる上で大きな課題になってくることになります。

 

 


そこで、タクシー会社では、基本的に下記のような工夫をし、

なるべく営業車を遊ばせないようにしています。

 

まず、あるタクシー会社が1回21時間シフト(隔日勤務)で働く

AさんとBさんを1号車の担当にしようとする場合、

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この場合、

月曜日…Aさん
火曜日…Bさん
水曜日…Aさん
木曜日…Bさん
金曜日…Aさん
土曜日…Bさん
日曜日…(休車)

というように乗務シフト(配車)を決定していきます。

 

 

 

次に、昼間勤務のCさんと夜間勤務のDさんを

2号車の担当にしようとする場合、

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月曜日…昼・Cさん、夜・Dさん
火曜日…昼・Cさん、夜・Dさん
水曜日…昼・Cさん、夜・Dさん
木曜日…昼・Cさん、夜・Dさん
金曜日…昼・Cさん、夜・Dさん
土曜日…昼・Cさん、夜・Dさん
日曜日…(休車)

 

というように配車を決定します。

 

つまり、なるべく営業車を遊ばせないように

タクシー会社は配車を決めていくんですね!

 

 

 

このように営業車をどのくらい遊ばせないで

稼働させたかを示す数値として、

"稼働率"というものがあります。

 

正確には、

稼動率 = 稼動している営業車数 ÷ 保有する営業車数 × 100

で表されるのですが、

 

仮に、上記の1号車、2号車しか保有していない

タクシー会社があったとすると、

 

このタクシー会社の稼働率は約85%ということになります。

(いずれも7日中6日間稼働していますので…。)

 

 

この稼働率をいかに上げるかということが

会社の利益を上げるための課題となります。

 

 


ですので、タクシー会社の管理職は、

必ず社長からこの稼働率の数値目標の設定を要求されるんですね!

 

ですが、常に上記のシフトが維持できるとは限りません。

ドライバーの数が多くなると、病気やケガ、免停などによって

長期の欠勤をするドライバーが必ず一定割合出ますし、

度重なる免停や事故などで会社を辞める人も出てきます。

 

 

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そこで、営業車があるにもかかわらず、

ドライバーがいなくて休車をするということが起こるんです。

 

東京のタクシー会社でも車両全体の稼動率の平均が60%前後という

会社も珍しくないのが現状といえるでしょう。


実際、私の会社も、昨年一年間のうち、

数か月は稼働率が60%を切っていました。(汗)

 

 


上記のように、稼働率はドライバー側の事情で常に変動するので、

会社側としては、この変動に対応するため

常に人材を募集してドライバーのストックを作っておこうと考えるわけです。

 

これが常にドライバーを募集している理由です。

 

 

 

しかし、いつも人材を募集しているからと言って、

タクシー会社への転職が、いつも転職希望者にとって売り手市場である

というわけではありません

 

長くなってしまったので、

この理由については、記事を改めてお話ししますね!